GitHub package firewall(パッケージファイアウォール)とは?対象・仕様・有効化方法を一次情報で解説(2026年10月20日)
GitHub は 2026年10月20日、パッケージのダウンロードを検査しブロックできる「GitHub package firewall(パッケージファイアウォール)」の公開プレビューを発表。GitHub Enterprise Cloud 向けで、プレビュー期間中は無料。既知マルウェア・脆弱性・インストールスクリプトなど 5 項目のチェックをポリシーで設定でき、現時点で対応するのは npm。有効化手順と例外申請の流れを一次情報で解説します。
結論から言うと、GitHub は 2026年10月20日、パッケージのダウンロードを検査してブロックできる「GitHub package firewall(パッケージファイアウォール)」の公開プレビューを発表しました。GitHub Enterprise Cloud の顧客向けの機能で、GitHub Actions のランナーやコーディングエージェントなどと、上流のパッケージレジストリ(パッケージの配布元サーバー)の間に置いて、悪性パッケージの取り込みを防ぎます(GitHub Changelog、2026年10月20日)。プレビュー期間中は無料で、現時点で対応しているのは npm パッケージのみです。以下、仕組み・対象・有効化方法を、公式発表と公式ドキュメントの記載だけで解説します。
GitHub package firewall とは
GitHub package firewall は、開発者マシン・AI エージェント・CI ランナーといったエンドポイントと上流のパッケージレジストリの間に位置し、メタデータの要求とパッケージのダウンロードの両方を検査する機能です。2026年10月20日から公開プレビューとして提供されています(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
- 背景: パッケージをインストールするときに悪性コードが CI/CD ホストや開発者の認証情報を収集する攻撃が増えており、パッケージのコードを実行させずに被害を与える手口への対策として位置づけられています(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
- 検査の対象: メタデータの要求とパッケージのダウンロードの両方を検査し、悪性活動の兆候を評価します(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
- エンドポイント側の変更: コーディングエージェントや CI/CD ホストが、上流レジストリへ直接接続する代わりにファイアウォール経由でリクエストするよう設定が必要です(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
対象プランと料金
対象は GitHub Enterprise Cloud のすべての顧客(データレジデンシー付きを含む)で、プレビュー期間中は無料。一般提供(GA)時には GitHub Actions と同様のメーター式従量課金へ移行する予定です(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
- 対象プラン: GitHub Enterprise Cloud のすべての顧客。データレジデンシー付きの Enterprise Cloud も含みます(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
- 料金: プレビュー期間中は無料。一般提供時の課金形態は GitHub Actions と同様のメーター式従量課金への移行が予告されています(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
- 対応エコシステム: 現時点で対応しているのは npm パッケージのみです。他のレジストリへの対応は今後の拡大対象とされています(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
有効化方法とポリシー設定
有効化は、エンタープライズ設定の「Policies」にある「Package firewall」からポリシーを設定し、エンドポイント側では .npmrc の registry をファイアウォールの URL に向ける 2 段階です。既定では 5 項目のチェックが有効になっています(GitHub Docs、2026年10月20日取得)。
- 設定できるチェックは 5 項目です。既知マルウェアのブロック(GitHub Advisory Database のアクティブなマルウェア勧告に一致するパッケージをブロック・既定で有効)、脆弱性勧告のブロック(深刻度のしきい値を選択・既定は Critical only)、Attestation(SLSA の出所証明)ダウングレードのブロック(既定で有効)、新規インストールスクリプトのブロック(preinstall・postinstall など最近追加されたスクリプトを検出・既定で有効)、最小パッケージ経過日数(新しいバージョンのクールダウン期間・1〜365 日・既定は 1 日)(GitHub Docs、2026年10月20日取得)。
- エンドポイント側の設定: ユーザーレベルの .npmrc に、エンタープライズごとの registry URL(package-firewall.githubapp.com の配下)を設定します。認証にはエンタープライズのメンバーのトークンが必要で、CI シークレットなどで安全に管理するよう案内されています(リポジトリへのコミットは避けること)(GitHub Docs、2026年10月20日取得)。
- 権限: 既定ではエンタープライズ管理者とセキュリティマネージャーがポリシーを変更できます。カスタムロールに「Edit enterprise-level package firewall policy」権限を追加すれば、チームや個人にも管理を任せられます(GitHub Docs、2026年10月20日取得)。
- JFrog Artifactory との連携も実験的機能として用意されています。ファイアウォールを remote リポジトリとして登録し、公開 npm レジストリに直接接続する remote を除外する設定が案内されています(GitHub Docs、2026年10月20日取得)。
ブロックされたときの例外申請
誤ってブロックされた場合は、npm の出力や CI/CD ログに表示される URL から例外を申請でき、企業管理者・セキュリティマネージャーが承認するとポリシーに追加されます。他の GitHub Advanced Security 機能と同様のワークフローです(GitHub Changelog、2026年10月20日・GitHub Docs、2026年10月20日取得)。
- 申請に記入する項目: リポジトリ、エコシステム(現時点では npm のみ)、パッケージ名(@scope を含む)、バージョン、理由などです(GitHub Docs、2026年10月20日取得)。
- 承認はエンタープライズ設定の「Security and quality」にある「Package firewall bypass」で行います。承認済みの例外はポリシーに追加され、必要になれば削除も可能です。許可範囲に「*」を指定すると、そのパッケージの全バージョンが許可されます(GitHub Docs、2026年10月20日取得)。
よくある質問
Q. 無料で使えますか?
プレビュー期間中は無料です。一般提供(GA)時に GitHub Actions と同様のメーター式従量課金へ移行する予定とされています(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
Q. いつから使えますか?
2026年10月20日から公開プレビューとして利用できます。GitHub Enterprise Cloud のすべての顧客が対象で、プレビュー中は仕様が変更される可能性がある点に注意してください(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
Q. どう有効化しますか?
エンタープライズ設定の「Policies」から「Package firewall」を選びポリシーを設定したうえで、エンドポイント側の .npmrc の registry をファイアウォールの URL に向けます。手順は GitHub Docs の「Protecting endpoints with package firewall」に案内されています(GitHub Docs、2026年10月20日取得)。
Q. npm 以外のパッケージにも対応しますか?
現時点で対応しているのは npm のみです。プレビュー期間中にインフラを拡大しつつ、需要に応じた機能追加が続けられるとされています(GitHub Changelog、2026年10月20日)。
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